作家 井上 靖 さん死去
1991年(平成3年)1月29日 死去 享年83歳
作家 井上靖 さん死去
作家の 井上 靖(いのうえ やすし)さんが1991年(平成3年)1月29日、急性肺炎のため死去した。83歳だった。
戦後、多くの作品を手掛け、1949年(昭和24年)には『闘牛』で第22回芥川賞を受賞した。
晩年に食道がんが見つかり、1989年には新たに肺がんが判明し、抗がん剤治療などを受けながら『孔子』を執筆していたという。

人物 / 略歴
井上 靖(いのうえ やすし、1907年(明治40年)5月6日 ~ 1991年(平成3年)1月29日)
北海道旭川市生まれ。
◆ 略 歴
1936年、京都帝国大学文学部哲学科卒業。
『サンデー毎日』の懸賞小説で入選し、それが縁で毎日新聞大阪本社へ入社。
1949年に『闘牛』で第22回芥川賞を受賞。
1976年に文化勲章受章。
作品には、現代を舞台とした『猟銃』や『氷壁』のほか、歴史小説『風林火山』や『真田軍記』など多数がある。
巧みな構成と詩情豊かな作風は今日でも広く愛され、映画、ドラマ、舞台化の動きも絶えない。
特記事項
2007年には、井上靖生誕100周年を記念して『風林火山』が大河ドラマとして放送された。