作家 開高 健 さん死去
1989年(平成元年)12月9日 死去 享年58歳
作家 開高健 さん死去
芥川賞作家 開高 健(かいこう たけし)さんが1989年(平成元年)12月9日、食道がんによる肺炎のため死去した。58歳だった。
ルポルタージュ文学の傑作『ベトナム戦記』をはじめとする多くの作品で日本のノンフィクション文学に大きな足跡を残した。
また、熱心な釣師としても知られ、日本はもちろん世界中に釣行し、『オーパ!』『フィッシュ・オン』など釣りをテーマにした作品も多い。

人物 / 略歴
開高 健(かいこう たけし、1930年12月30日 ~ 1989年12月9日)
大阪市天王寺区で生まれる。
◆ 略 歴
1953年に大阪市立大学卒業。
『裸の王様 』で芥川賞を受賞、これを機に執筆業に専念。
1964年、朝日新聞社臨時特派員として戦時下のベトナムへ、総勢200名のうち生き残ったのは17名であった。
『輝ける闇』『夏の闇』『花終わる闇(未完)』の3部作はこの戦争での凄烈な体験をもとに書かれている。
特記事項
食通でもあり、食と酒に関するエッセイも多数ある。
◆ 開高 健 / 受賞歴
◆ 1958年、『裸の王様 』で芥川賞。
◆ 1968年、『輝ける闇』で毎日出版文化賞。
◆ 1979年、『玉、砕ける』で川端康成文学賞。
◆ 1981年、菊池寛賞。
◆ 1987年、『耳の物語』で日本文学大賞。