直木賞作家
高橋 治 さん死去
2015年(平成27年)6月13日 死去 享年86歳
直木賞作家 高橋 治 さん死去
小説「風の盆恋歌」や「「秘伝」などで知られる直木賞作家の 高橋 治(たかはし おさむ)さんが 2015年(平成27年)6月13日午前8時16分、肺炎のため神奈川県内の自宅で死去した。86歳だった。
1953年に松竹に入社し、小津安二郎監督などの助監督を経て、映画監督としてデビュー。
1984年(昭和59年)、釣師の世界を描いた「秘伝」で第90回直木賞を受賞。
また、富山県の伝統行事、「おわら風の盆」を舞台に、男女の恋をテーマにした小説「風の盆恋歌」が話題となるなど、幅広いテーマの作品で注目を集めた。

人物 / 略歴
高橋 治(たかはし おさむ、1929年5月23日 ~ 2015年6月13日)
千葉県千葉市出身。
◆ 略 歴
東京大学文学部国文科卒業。
1953年 松竹に助監督として入社。
同年、新人助監督として、小津安二郎監督の代表作「東京物語」に係わる。
監督 堀内真直に師事。
監督作品の脚本を数多く手がける。
1960年 「彼女だけが知っている」で監督デビュー。
1965年 同社を退社し、作家活動に入る。
1983年 釣師の世界を描いた、『秘伝』で第90回直木賞受賞。
1988年人材育成を目的とする「白山麓僻村塾」を石川県白峰村(現:白山市)に設立。
1985年 『名もなき道を』『別れてのちの恋歌』で柴田錬三郎賞受賞。
1996年 『星の衣』にて吉川英治文学賞を受賞。
2015年6月13日、肺炎のため86歳で死去。
特記事項
「神崎省吾シリーズ」は2時間ドラマの原作として度々映像化されてた。
好角家としても知られ、1990年から2012年まで中日スポーツ、東京中日スポーツに観戦記「私は見た!」を連載。
◆ 高橋治 / 著書
◇ 『告発 水俣病事件 高橋治戯曲集』青雲書房
◇ 『派兵』全4部 - 朝日新聞社
◇ 『絢爛たる影絵 小津安二郎』文藝春秋
◇ 『自白の構図』文藝春秋
◇ 『秘伝』講談社
◇ 『つれ釣れなるままに』筑摩書房
◇ 『夜光貝岬』講談社
◇ 『風の盆恋歌』新潮社
◇ 『紺青の鈴』角川書店
◇ 『殺意の断崖 神崎省吾事件簿』文藝春秋
◇ 「さすらい波太郎」シリーズ 1986~1994
◇ 『うず潮のひと』講談社
◇ 『風の暦』新潮社 1987 のち文庫
◇ 『くさぐさの花』朝日新聞社
◇ 『「青魚・下魚・安魚」讃歌』朝日新聞社
◇ 『名もなき道を』講談社
◇ 『人間ぱあてい』講談社
◇ 『別れてのちの恋歌』新潮社 1988 のち文庫
◇ 『流域』講談社 1989 のち新潮文庫
◇ 『木々百花撰』朝日新聞社
◇ 『海そだち』集英社
◇ 『波太郎放浪記』講談社
◇ 『美しき囮 神崎省吾事件簿』文藝春秋
◇ 『つぶやき歳時記』角川書店
◇ 『花ものがたり』新潮社 1990 のち文庫
◇ 『ベヒシュタイン歌う』文藝春秋
◇ 『さまよう霧の恋歌』新潮社
◇ 『花と心に囲まれて』講談社
◇ 『ささやき歳時記』角川書店
◇ 『春朧』日本経済新聞社
◇ 『春夏秋冬ひと歌こころ』新潮社
◇ 『短夜』朝日新聞社
◇ 『味こごと歳時記』角川書店
◇ 『海の蝶』新潮社
◇ 『大地が厨房だ』集英社
◇ 『旬の菜滋記』朝日新聞社
◇ 『星の衣』講談社
◇ 『冬の炎』集英社
◇ 『ひと恋ひ歳時記』角川書店
◇ 『片意地へんくつ一本気 ~』文藝春秋
◇ 『蕪村春秋』朝日新聞社
◇ 『慕情旅まくら』角川書店
◇ 『女ひと四季』朝日新聞社
◇ 『高橋治のおくのほそ道』講談社
◇ 『おんな心いろいろ帖』角川書店
◇ 『純情無頼 小説阪東妻三郎』文藝春秋
◇ 『雪』集英社