劇作家 つかこうへい さん死去
2010年(平成22年)7月10日 死去 享年62歳
劇作家 つかこうへい さん死去
日本の戦後演劇界に革命的な一時代を築いた劇作家で演出家の つか こうへいさんが2010年(平成22年)7月10日午前10時55分、肺がんのため千葉県鴨川市の亀田総合病院で死去した。62歳だった。
2010年1月に肺ガンであることを公表、抗がん剤治療などを続けていた。
6月に入って危篤に近い状態となり家族に看取られながら同病院で息を引き取った。

人物 / 略歴
つか こうへい(本名:金峰雄 キム・ボンウン)1948年4月24日 ~ 2010年7月10日)
日本国内での通名:金原峰雄(かねはら みねお)
国籍:大韓民国
福岡県嘉穂郡嘉穂町(現:嘉麻市)牛隈生まれ。
◆ 略 歴
嘉穂町立大隈小学校、嘉穂町立大隈中学校、福岡県立山田高等学校卒業、慶應義塾大学文学部哲学科中退。
在日韓国人二世であり、このペンネームは、「いつか公平」な世の中になるようにとの思いを込めて付けたと言われる。
1974年、劇団『つかこうへい事務所』を設立。
1994年4月、東京都北区と協力し、「北区つかこうへい劇団」を創設。日本で初めて行政のバックアップを受けた劇団として多くの関心を集めた。
特記事項
生前に本人が『自分が亡くなったら公開して欲しい』と、最期のメッセージ(2010年1月1日付)を事務所スタッフに託していた。
◆ 遺 書
『恥の多い人生でございました』とし、自身の遺志として『葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます』『娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています』等と綴った文言が公表されている。